経営者インタービュー詳細

VOL.114

  • 投稿日:2023.5.24
  • 編集日:2023.6.06

世の中から自動車事故を無くすなんて無理ですかね?僕は本気なんですけど。

アイマドライビングスクール

/

代表アイマドライビングスクール
世の中から自動車事故を無くすなんて無理ですかね?僕は本気なんですけど。
―僕は、藤原さんのようなお仕事をされている方にお会いしたことが無いのですが、具体的にどういったお仕事なのか教えて頂けますか?

個人のお客様に対しては、ペーパードライバー教習をやっていて、法人のお客様に対しては、業務で車を使われる従業員様を対象に運転講習をやらせて頂いています。いずれも、どこかに皆様にお越しいただくのではなく、私が皆様のご自宅や会社のお伺いするという出張形式で教習させて頂いています。

―僕は、藤原さんのようなお仕事をされている方にお会いしたことが無いのですが、具体的にどういったお仕事なのか教えて頂けますか?
―なるほど。出張形式の教習ですか。珍しいですね。しかし、どういう経緯というかキッカケで今のお仕事を始められたんですか?目の付け所が超ニッチだと思うのですが・・・。

そう思いますよね。順を追ってお話すると、初めて勤めたというか入ったのは自衛隊で、そこで色々な車や乗り物の免許を取ったんですよ。自衛隊は数年で退職したんですが、それ以降経験した色々な仕事の中で一番肌に合ったのがトラックの配送、タクシードライバーというような「車に乗る仕事」だったんですね。

―なるほど・・・って言っても、「だから、出張形式のペーパードライバー教習を始められたのか!」とはならないですよ!そこからどのように今の事業が始まったんですか?

車って、今となっては珍しくないですよね?私も含め皆様の生活にとても密接に関わる乗り物だと思います。それが故、しょっちゅう「自動車事故」のニュースを目にすると思います。極端な話ですが、テレビのニュースで自動車事故の報道が無い日なんてないんじゃないか?なんて思ってしまうほどです。これを変えたいんですよ。私の力で、自動車事故を無くしたいんです。だからと言って、車に乗られる方お一人お一人に対して教習を受けて頂くことは出来ないので、ペーパードライバーの皆様と企業の皆様を対象にして今の事業を始めたんです。

―おっ!やっと分かってきました!ペーパードライバーの皆様と企業とでは雰囲気が違いますが、どうしてこの層の皆様を対象にされているのですか?

私の教習にお申込み頂くペーパードライバーの多くの方が、「運転の自信が無い」「運転が怖い」というような運転に対してネガティブなイメージの方が多いんですね。それに対して、企業の皆様は、「運転なんて慣れてる」「運転は得意」というようにポジティブなイメージの方が多いんです。私は、ネガティブなイメージを持たれているペーパードライバーの皆様には「楽しさ」や「喜び」を知って頂くことでポジティブなイメージを持って頂きたいですし、逆にポジティブなイメージを持たれている企業の皆様には、「運転の怖さ」や「車の危険性」といったネガティブな側面があることを再認識して頂きたいんです。

―なるほど。車に対するイメージが両極端の方々それぞれに車の「楽しさ」や「怖さ」といった二面性をお伝えされているんですね!しかし、運転に慣れている方にその怖さを伝えるよりも、運転に対してネガティブなイメージを持たれているペーパードライバーの方に楽しさを伝える方が難易度が高いように思いますが、その辺りはいかがでしょう?

どちらも難しさはあるのですが、メンタルのケアという側面で見た場合デリケートなのは、やはりペーパードライバーの皆様です。単純に、「勇気を出して、車に乗って慣れていきましょう!」なんてことをしても効果は薄いんです。私が大事にしているのは、その方が「何に対して怖がっているのか?」「恐怖心の源はどこなのか?」ということを理解することなんですね。その為に、色々なお話をして、その方の性格等色々なバックボーンをお伺いしているんですね。最近では、食生活なんかも少なからず影響していることが分かってきたので、その辺りのヒアリングとアドバイスなんかもしています。

―なんだか僕の想像以上に奥が深い・・・。すごいですね。単純に運転が上手くて教えるのが上手というだけではダメなんですね。京都にも数社、同業の会社があるとおっしゃっていましたが、違いを挙げるとするとどのようなことがあるでしょうか?

一番の違いは、教習後のフォローだと感じています。私の教習に申し込まれる方の中には、他社さんのペーパードライバー教習を受けても問題が解決しないために申し込まれる方がいらっしゃいます。そういう方にお話を聞くと、他社さんの教習は運転をして「○」か「×」のジャッジと簡単なアドバイスを受けるだけらしいんです。これだけでは、ペーパードライバーの皆さんの不安や恐怖は解決されないと思うので、私は、教習後に「走行レビュー」というかなりの量のレポートをお渡ししています。このレポートでは、走行中にドライブレコーダーで撮影した画像を切り抜き、良かったところや注意するべきところなどを明確に提示しています。そうすれば、教習後も自分の運転や学んだことを具体的に思い出して、頭でシミュレーションしたりもできます。この「走行レビュー」は、教習を受けて頂いた皆様からはご評価頂いています。

―後から自分で具体的に復習できるのはいいですね!自分の頭でシミュレーションも出来るので自信に繋がりやすいように思います。今後については、どのようなことをお考えですか?

将来は、運営をやめてしまった自動車教習所を買い取って、ペーパードライバーの皆様や運転に不安のある皆様の恐怖心が無くなるまで安心して心置きなく車を運転してもらえる環境を作りたいんですよ。でもこれはまだまだ先の話なので、当面はペーパードライバーの皆様や企業の皆様の教習を通して一件でも自動車の事故を減らすということに貢献していきたいと考えています。

NEW INTERVIEW新着インタビュー